スターまるかじりインタビュー 

2002年12月15日号号 石原裕次郎と「銀座の恋の物語」をデュエット

【第6回目】 牧村 旬子    

♪心の底までしびれるような… 今やカラオケのスタンダードナンバーとなっている「銀座の恋の物語」。日活の大スター石原裕次郎とこの歌をデュエットしていたのが牧村旬子さん。元々はジャズシンガーとしてデビューした彼女。「銀恋」のヒット後は歌謡曲に転身し、夜のムード歌謡歌手として「ベッドで煙草を吸わないで」「誘惑されて棄てられて」等をスマッシュヒットさせ、独自の路線を確立した。そんな牧村さんのレコードは数十年経った現在でも中古マニアにも支持され、特にフェロモンマニアには絶大な人気を誇っている。

2回くらい練習して吹き込んだのが 「銀座の恋の物語」

(ぢゅん)「銀座の恋の物語」のレコーディング秘話などありましたら教えてください。

(牧村) そうねぇ…。ある日突然、事務所の人に石原裕次郎さんとレコーディングするって言われて、日活のスタジオに連れて行かれたのよ。裕次郎さんとお会いするのはこれが初めて。裕次郎さんは、わたしの顔を見た途端「お前さん、歌手なんだから間違えるなよ」とおっしゃって…。それで2回くらい練習して吹き込んだのが「銀座の恋の物語」なの。

(ぢゅん)石原裕次郎さんと言えば日活の大スターですよね。どんな感じでしたか。

(牧村) 当時ジャズばかり歌ってたから、日本の歌手や歌謡曲にぜんぜん興味がなくって、裕次郎さんのことも「へぇー、この人が石原裕次郎かぁ」と思っただけ。あとになって、裕次郎さんとの出逢いをもっと大切にしていれば、わたしももう少しビックになれたんだろうな…って思ったこともありましたね。(笑)

(ぢゅん)裕次郎さんとは他にもデュエットなさってますよね。

(牧村) 「銀座の空にも星がある」とか3、4曲は吹き込んだんじゃないかしら。でも売れなかった。(笑) 

マニアの間で人気の牧村旬子

(ぢゅん)実は旬子さんのレコードが、中古マニアの間で人気が高いのをご存じですか?

(牧村) あっ、そうなの?どんなのが?

(ぢゅん)…旬子さんが歌ったお色気ソングとか。(笑)

(牧村) あー、(※1)ポリドールで吹き込んだLP?

(ぢゅん)そうです。ジャケットがセミヌードになってるやつです。それに、(※2)ミノルフォン時代の「今夜教えて」とか。

(牧村) へぇー。「今夜教えて」って、ジャケットの横にヌードのブロマイドがついてるのよね。あの時平凡パンチでヌードになったのよね…。

(ぢゅん)当時、歌手がヌードになるって突飛な行動だったんじゃないんですか?

(牧村) わたし、なんでも人より先にやってたの。今ならそんな子いっぱいいるけど、当時は歌手というは、こうじゃなきゃって言う時代だったから。もう10年デビューが遅かったら人生変わってたかも。

(ぢゅん)アメリカのPLAYBOYのグラビアにも登場しましたものね。

(牧村) レコード会社の人にえらく叱られたわよ。(笑)でも楽しかった思い出ね。

(※1)テイチクレコードの後にポリドールレコードに移籍。歌謡曲、カバーのシングルのほかに牧村のセミヌードジャケの、ムードアルバムを数枚発売。

(※2)ポリドールレコードから、ミノルフォンレコードに移籍。お色気歌謡を2枚発売。

歌手として作曲家として…

(ぢゅん)現在はどんな活動をなさってるんですか。

(牧村)“まり恵毬”というペンネームで作曲をしたり、インターネットの音楽配信music.co.jpで新曲を出したりしてます。若いパンクにいちゃんなんかにはすごい評判がいいのよ。今9曲レコーディングしてるの。

(ぢゅん)若い人との接点で、いろんな音楽を吸収して楽しそうですね。

(牧村) そうね。若い人は大好き。「なつめろ」はあまり好きじゃない。(笑)元々洋楽で育ってきたから、今でも聴くのはもっぱらアチラものだし。これからもポップなものからスローなものまで、いい音楽を作っていきたいわね。もし機会があれば、みなさんもわたしの歌をインターネットでダウンロードしてみてください。アルバム制作も予定してますんで、そちらもよろしくお願いしますね。

(ぢゅん)僕も早速聴いてきいてみたいと思います!どうもありがとうございました。

牧村旬子さんのオフィシャルホームページ
http://www.makimurajunko.com/

牧村さんの新曲9曲もダウンロードすることができます。
http://www5.justnet.ne.jp/~makimura-junko

【ぢゅんちゃんのインタビュー後の感想】

ジーンズスタイルで現れた牧村さん。若々しい!というのが率直な第一印象でした。またお話しているうちに、音楽に対する発想や、姿勢にも驚かされました。このインタビュー後、早速インターネットで牧村さんの歌声をダウンロードし、聴かせていただきましたが、「銀恋」とは一味違った、新しい音楽を追求する新たな牧村旬子のボーカルを堪能することができました。みなさんも一度聴いてみてくださいね。          

 無断転載禁止