スターまるかじりインタビュー 

2004年3月15日号 スターまるかじりインタビュー 
【第21回目】  踊る民謡歌手  岸 千恵子 

走りながら歌う今までにないスタイルで「ゆさぶり民謡」の異名を持つ岸千恵子さん。ユニークな津軽訛りで、バラエティー番組などでも活躍。最近では清水アキラの物真似でも御馴染みのです。

千恵っ子よされ ♪

(岸)どーもな!

(ぢゅん)相変わらず舞台狭しと飛び跳ねて左右動き回って歌ってましたね。楽しかったです。

(岸)そーがぁ?オレもよー、還暦過ぎてから息切れおごすようになっでよー。くたびれるよ、まったく。(笑)

(ぢゅん)そもそも飛び跳ねて歌うきっかけは何だったんですか?

(岸)民謡のオーディションがあってよ、前の晩呑みすぎて朝起きたらフラでもう倒れそうだったんだよ。こりゃ普通に歌ってもダメだど思って、歌ってる最中二日酔いでフラフラで、体揺さぶって歌ってみたんだよ。そしたらそれが良がっだみてぇでよ、そっからだな。

(ぢゅん)夜のヒットスタジオで岸さんの「千恵っ子よされ」をはじめて見た時、共演のアンルイスさんが絶賛してましたもんね。

(岸)やー、あん時ははりきり過ぎで、テレビの画面から外れたんだってな。カメラマンもオレがどんな動きするか読めなかったらしいよ。

(ぢゅん)でも今まで走り回って歌う歌手って居なかったので、すごいなこのオバサン(失礼!)と思っちゃいましたよ。

(岸)まぁ、動き回ってあとどれぐらいできるがわがんねぇけど、お客さんに喜んでもらえるうちは頑張ってみるよ!

下積み時代

(ぢゅん)デビューは昭和35年でしたね。

(岸)もう40年以上だな。オレもトシとるわけよー。

(ぢゅん)東芝からの民謡歌手第1号が岸さんだったんですね。

(岸)あの頃東芝は出来で間もない頃で、森山加代子さん、弘田三枝子さんとかポップスの歌手がいっぱい居てよ、たまに物真似で♪コラソンデメロンメロン・・・なんてやってたな。(笑)民謡は歌謡曲やポップスと違って売れる売れないじゃねんだよ。でも仕事はたくさんあったから、お金には苦労しなかったな。有名な歌手の前歌で地方へ行くと、お客さんからのチップも凄かったし。

(ぢゅん)どんな人達と回ってたんですか?

(岸)春日八郎さんだべ。あとこまどり姉妹さんとか、松山恵子さんとか、その当時のスターだよな。いい先輩ばかりで可愛がってもらったけど、中には意地悪い先輩もいてな。

(ぢゅん)具体的に云うと?(笑)

楽屋で聞こえよがしにイビルんだよ。「なんであんな民謡歌手と一緒の楽屋なんだ?」って。悔しかったねー、田舎もんだとバカにして、今に見てろと思いながら、泣きながらトイレで着替えた事もあったよ。だからオレは後輩が出てきてもぜったいいじめなかったね。

(ぢゅん)岸さんはとても面倒見がよさそうですし、人柄がいいですから、後輩にも慕われるでしょうね。

(岸)ま、こんな性格だから、気取っても仕方がねぇし。地のまんま!はははは。今は逆に年功序列が無さ過ぎというか、普通に挨拶できないタレントが増えてるべぇ。そんなの見ると、昔は厳しかったけど、ちゃんとしてたなって思うね。すごい今となってはいい時代にデビューさせてもらったと思ってるよ。


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