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スターまるかじりインタビュー 

2002年8月15日号 【第2回目】沖縄シンガーの元祖  仲宗根 美樹


沖縄が返還され今年で30年。パスポートがなければ沖縄に行けなかった昭和36年、沖縄の血が脈うつひとりの少女がデビューした。
エキゾチックな容姿に、ハスキーボイスで人気を集めた仲宗根美樹さんだ。紅白歌合戦は6回出場。一時結婚のため引退したが、ファンの期待に応え2年前にカムバック。昨年は映画「バックステージ」に出演し、その主題歌「I‘m a singer」を発売。今年に入ってからは、代表曲でもある「川は流れる」をサザンオールスターズの原由子がカバーし、仲宗根美樹の名前が再びクローズアップされた。

2002年8月15日号スターまるかじりインタビューは、「沖縄返還30年」を記念し、“沖縄シンガーの元祖”仲宗根美樹さんにインタビューを決行。お会いした日は都内で仲宗根美樹ショーが行なわれ、ぢゅんちゃんもしっかり堪能させて頂きました。

「一年持てば上出来よ!」

(ぢゅん)「川は流れる」を生で聴けて最高でした。

(美樹) それは良かった。でもあなたなんかは若いから知らなかったんじゃない?

(ぢゅん)とんでもありません、知ってます。タイムリーでは生まれてませんが(笑)、うちの父親はレコード持ってました。

(美樹) あら、そうなの。お父様によろしくおっしゃって(笑)。この歌はB面だったのよね。A面はパンチの効いたアップテンポの「雨の花園」。でもB面の方が売れちゃったんだから不思議よ。

(ぢゅん)当時流行の「うたごえ喫茶」から火がついたんですものね。

(美樹) そうなの。だからアレヨアレヨという間に忙しくなっちゃって。

(ぢゅん)その年のレコード大賞の新人奨励賞も受賞しました。

(美樹) 受賞の記者会見で「将来はどんな歌手になりたいですか」って聞かれて、他の歌手の人たちは「ミュージカルスター」になりたいとか、「大劇場で1ヶ月公演をやりたい」とか言ってるのに、あたくしは「一年持てば上出来よ!」って答えたの。

(ぢゅん)当時としてはかなり突飛な発言だったんじゃないんですか。

(美樹) あたくし、悪気なく思ったことポンポン言っちゃうのよ。ウソがつけないといか。そのときは本当に「一年持てば…」と思ったから、そう言ったんだけど、あとになって週刊誌でえらく叩かれちゃってね。「生意気」だの「新人類」だのって。今ならそんなタレントさん、いっぱいいるけど、当時は優等生じゃなきゃいけないみたいな風潮があったからね。(笑)まわりはひやひやしたんじゃない。

(ぢゅん)でも1年で消えるどころか、昭和46年で引退なさるまでずっと一線で活躍なさってたんですから、記者会見での“大物ぶり”は、スター歌手の証しだったのでしょう。

(美樹) あなた、うまいこと言うわね(笑)。呑みなさいよ!

引退〜結婚〜離婚、そして27年ぶりにカムバック

(ぢゅん)それにしても早過ぎる引退だったんじゃないですか。芸能界はスパッとやめられたんですか。

(美樹) あたくしのプロダクションは母が社長で、兄がマネージャーの家族経営だったの。母は美空ひばり、鰐渕晴子と並ぶステージママで、周りからも“一卵性親子”と呼ばれていたし、仕事もプライベートもいつも一緒。仕事は充実しても一人の人間として、束縛されることがだんだん苦しくなってきてね。今思うとこれほどまでに愛情を注いでくれた母に心から感謝なんだけど、まだその時は若かったから、親のありがたみなんかわからなくって。家族全員の反対を押し切って結婚してスパッと辞めたの。歌手への未練はまったくなかったね…。ぢゅん)引退されてからの美樹さんは、波瀾に満ちてますよね。

(美樹) そーなの。2回結婚して離婚して(笑)。気がつけば子供が3人…。(男の子2人と女の子1人)。まあいろいろあったけど、子供たちも元気に巣立ってくれたし、娘も結婚して子供ができたし、今が一番充実してるんじゃないかな。

(ぢゅん)カムバックもお子さんがすすめたとか。

(美樹) 引退した後もいろんな歌番組の出演依頼は頂いてたんだけど、すべてお断りしてたの。きっかけは4年前に、テレビ東京の「年忘れにっぽんの歌」に出演したとき。テレビで歌うことなんか、引退して以来だったから緊張したのなんのって。もう何度「帰ろう」と思ったことか(笑)。それをテレビで見てた子供たちが「ママ、僕たちのことは心配いらないから、もう一度歌ってみれば」って言ってくれて、その一言で「歌ってみよう」と決意したの。


沖縄の良さを伝えていきたい・・・
(ぢゅん)今年は沖縄が返還されて30年、それに沖縄ミュージックがもてはやされてますが、“沖縄シンガーの元祖”としてはいかがですか。

(美樹) 若い人に“沖縄の良さ”を知ってもらって嬉しいです。あたくし自身もいろんな人の歌を聴いてとっても刺激になりますよ。

(ぢゅん)それでは最後にファンのみなさんにひとこと。

(美樹) 故郷の沖縄への誇りと感謝の気持ちを込めて、沖縄のいい歌をどんどん歌っていきたいです。古き良き沖縄民謡とか、「島唄」みたいなオリジナルも新曲として出したいし。これからも美樹をどうぞよろしくお願いします。

【インタビュー後の感想】

美味しいビールをご馳走になりありがとうございました。美樹さんはとにかく“華”のある人というのが第一印象です。それも周りを明るくさせるひまわりのような大きな華。サービス精神も旺盛な方で、お話しててとっても楽しい方でした。 

29年ぶりの新曲  「I‘m a singer」映画“バックステージ”主題歌 HAA−001Hollywood Acotoes Academy (ビクターエンターテイメント)より好評発売中       

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